スポンサーサイト
一定期間更新がないため広告を表示しています
こんばんは火曜日になってしまいましたね。
今週の表紙はバクマン! どりゃ!!
さあさあ待ちに待ったじゃんぴいーですよ。
今週は表紙も飾ったバクマン二人組がなかなかの新展開を見せました。
読者なら考えたことがあるだろう「ジャンプらしさ」と「漫画のおもしろさとは?」
これを今度は描いていこうというわけですねガモウ先生。
だらだらと生意気高校生の話が続かずほっと一息。
今週も先週に引き続き、上位と下位の面白さは対照的でした。
前に載っていればいるほど、無駄なエピソードや伏線を張れるってもんです。
下位漫画はシビアな戦いに真っ向と立ち向かっております。
その中でも打ち切り一番手、アスクレピオス
「医神」という意味の題名そのまま、中世を舞台にした医療漫画です。
これが最近ものすごい展開をみせております。
教会から異端とされ逃げながら医療を続けるアスクレピオス一族の末裔 バズ
アスクレピオスとともに戦い守る使命を受けた少女 ロザリィ
旅の途中、さまざまな苦難、父を殺した騎士との対面、そして仲間を殺され、
バズは自分を認めてくれと教会に乗り込みます。
しかし待っていたのは無情な条件
バズは胸を刺され、「医神を語るなら自分を治してみろ」と言い放たれます。
しかし、バズは自ら胸をかっさばきなんとか止血に成功。
そこでバズは自らに課せられた無理難題に対して何も言わず、こういいます。
「あの時同じように、何でパレさんを救えなかったんだろう…?」
自分はこのこのコマを見て、この作者は、人の強さや弱さが分かっている方の人間なんだろうと思いました。
漫画はおもしろいほうがいいに決まっていますが、
おもしろい漫画と良い漫画は違います。
おもしろいとよいは必ずしもイコールなわけではありません。
おもしろいと人気があるも必ず一致するものではありません。
この漫画はおそらくジャンプで一番人気のない漫画なのでしょう。
しかしそれで悪い漫画と決めつけられては困るのです。
作者の水内融の持つ優しさや強さが画面に表れている良い漫画です。
魂のこもった言葉と、切実な表情を描ける良い作家です。
世間の評価はままならなくとも、良い作品というのは生まれてくるものです。
きっとこの作品は打ち切られるでしょう。
作者もそのことをもう知らされているのかも知れません。
最悪の結果である打ち切りに際しても、水内は真摯に受け止め、物語を最高の形で終わらせようとしています。
事実、ある時からこの作品は切実さが比べようも無い程深くなり、
虚しさやままならなさを含むようになっていきました。
自分はこのラストに向けての盛り上がりには、すべてを描き切ってやるという水内の執念のようなものを感じます。
日本橋ヨヲコ女史の「G線上ヘブンズドア」に出てくる一節を思い出しました。
「その時、私は理解したわ。
作者はとても強い思いをとても不安定で
危うい場所から発信していたんだって。」
この漫画のラストが楽しみです。
今週はアンケート出そうかな。
パレを殺した張本人、カリギュラ。
バズが突き付けたのは「罪と罰」
ちなみに水内さんは、「ふたりはなかよし」で
ピンクのシャーペンを持って帰っちゃったほうの人です。