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山本直樹

 お久しぶりです百式です。
私は山本直樹が好きです。


この人の漫画は本当にエロい。
だけどいやらしいのとは少し違う。
体温があるようで、感触がないようで、表情がないようで、日常の時間が流れているようで、
なんとも不思議な漫画を書く作家。

若かりし頃、BLUEという漫画に出会い痺れました。
逃避行に行こうと告白する少年の後ろで流れる
みちのくひとり旅がやけに印象的で、
この人の漫画を読むと、
時空の隙間に落っこちたような
なんともいえないふわふわした気分になるのです。

「BLUE」


この一巻に収録されている「夕方のおともだち」は、
山本の仕事の中でも珠玉のものです。

常人ならざるM気質の男の物語ですが、
尻をおろし金ですりおろしたところにタバスコをかけたり
金属バットで殴り倒したり、
「血を抜かなきゃ」と
勃起した性器に剃刀を当てたり
それはもう壮絶なお仕置きが繰り広げられるわけですが、
それと同時にありきたりな毎日の時間が流れていて、
登場人物たちは淡々と生活していて、
非日常と日常の境目はないその感じが
少しの恐怖と安らぎを与えてくれるのです。





この人と冨樫は少し似ているなあ
と、かねてから思っていたのですが、
インタビュー記事を読んで、
妙に納得できました。
  

山本直樹インタビュー
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- | 2009/03/01 11:16 AM
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- | 2009/03/04 11:30 PM
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