篠原千絵という漫画家をごぞんぞですか?
少女コミックを中心に20年以上も連載を持ち続けている作家です。
代表作の、 闇のパープルアイを読んだのは百式、中学生の頃でした。
15歳の少女倫子は、ある日自分の能力に目覚めます。
それは豹に変身するというものでした。
しかし彼女はそれ故、生物教師の曽根崎に追われることになります。
彼女の父親は科学者で、かつて変身人間の実在を説いて
学界から追放されていました。
父の無念を晴らすため、曽根崎は変身人間を捕えることに執念を燃やしていたのです。。。
まあ、こんな感じで冒頭進んでいきます。
しかし、1巻のラスト衝撃の展開を篠原はやってのけます。
曽根崎に追われ、倫子と妹の舞は屋敷に追い詰められます。
変身をコントロールできない倫子に、
感情の爆発を利用して変身させようとする曽根崎は、
舞を目の前で番犬に食い殺させます。。
・・・・
この甘くない展開、悲しいほど無慈悲に話は進んでいくのです。
篠原千絵の漫画には、
なんともいえない生々しい恐怖が込められていて、
日常の近くにある、人の残酷さや、無関心さが張り付いていて、
読んでいてぞくっとするのです。
例えて言うなら、
背後から首筋にふうっと生温かい息を吹きかけられるような恐怖。
篠原千絵は
闇のパープルアイ 海の闇、月の影 蒼の封印 天は赤い河のほとり
とまあ、代表作をたくさん持っているにも関わらず、どうしてこんなに評価が低いのか?
それは思うに、少女コミック特有のエロシーンに問題があるのでは。
あれさえなければ、、、、
残念な気持ちになるのです。